NICHIMO 1/48 日本陸軍西起伏座戦闘機「屠龍」(キー45改丙型)
FINISHER:NORIYUKI WATANABE




製作コメント:
ニチモ1/48では唯一のキット。ヤフオクで\1,200で入手したが、十分楽しむ(苦しむ)ことができた。キットは丙型となっているが、形状から見ると後期量産型の丙型と丁型のあいの子のようである。
昭和19年6月16日以降 第4戦隊の樫出中尉は、戦隊内に2機保有していた丙型(機首に37mm(ホ203)突出砲を装備)でB−29を邀撃している。今回はこの機体に改造した。(B−29撃墜記 樫出勇著 光人社NF文庫)
キットの改造点は以下の通り。
1.機首:キットは機首を延長して37mm(ホ203)を機首に内蔵した量産型の丙型か丁型になっている。実機は37mm(ホ203)突出砲装備の丙型なので、機首を400mm短縮し、突出砲を真鍮パイプで追加。
2.上向砲:キットは20mm(ホ5)上向砲が装備されている。樫出機には装備されていないので撤去。
3.胴体下部装備砲:キットは37mm(94式戦車砲)を装備している。ハセガワのキットでは20mm(ホ5)が装備されているので真鍮パイプで作成。また、バルジの形状も変わるのでプラ板とパテで作成。
しかし、空戦記ではホ5を撃った記述がない。世傑の写真にもバルジがない機体の方が多い。実際にはホ203だけが装備されていたかも。
4.エンジン:キットは丁型の仕様になっているようだ。実機はエンジン前面に環状のオイル冷却器がついているので作成した。
5.カウリング:キットは推力式単排気管になっている。実機は集合式なので、モールドされている推力式単排気管を削り、単排気管を作成した。
6.操縦席:計器類の表現は平面的でほとんど省略されている。計器板は塗り分け、メーター部にクリアを入れてガラスを表現。座席は薄く削りだして座面にクッションとシートベルト(エッチングパーツ)を追加。射撃照準器はハセガワの隼についていたパーツを流用。
7.後部座席:操縦席以上にあっさりした表現になっている。銃架を後付けできるように両サイドの取り付け穴を加工。資料では機銃は外されていたので銃架だけにする。
8.キャノピー:後部キャノピーの後端部は薄く削り、全体をコンパウンドで磨く。
9.主脚:脚庫カバーを薄く削り、ブレーキパイプを追加。
10.アンテナ:キットではアンテナも支柱もない。世傑の写真から、実機は支柱はないが、垂直尾翼から前部胴体上面にアンテナ線が張られているので再現。
11.航法灯:翼端航法灯、胴体上下の編隊灯をクリアパーツで追加。
12.着陸灯:パーツと一体でモールドされている。クリアパーツ化し、内部の反射板と電球も作成した。
13.戦隊マーク:ハセガワ1/72キットのデカールをスキャンしてイラストレーターでトレースし、デカールシート(白)にプリントした。
14.塗装:全面灰緑色の上面に濃緑色のマダラ迷彩。戦隊マークを除き全て塗装。市販のMrカラー濃緑色は隠蔽力が低く、フリーハンドの吹きつけには不適。隠蔽力が高いとされる土草色と草色をベースにガイアカラーの茶で調色した。